仮想通貨は長期的には儲からないと思う理由

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投資先としての需要と供給

自由経済における価格は本質的に需要と供給によって決まります。 株や債権、為替など伝統的な金融商品も、欲しい人が多ければ価格は上がり、処分したい人が多ければ価格は下がります。

この基本的ルールは当然ですが仮想通貨にも当てはまり、やはり仮想通貨を欲しい人が多ければ価格は上がり、処分したい人が多ければ価格が下がる構造になっています。

中期的には仮想通貨投資はまだまだ儲かる

最近になって一部の機関投資家が仮想通貨をポートフォリオに組み込み始めていますが、まだまだ潜在的な投資家は多いと思われますが、 2017年の現時点では、相当程度高騰したとは言え、全体数から見ればまだ様子見の投資家も多いと言われています。

また、今年の夏には中国で仮想通貨を取り扱う取引所が一斉にビットコインの取り扱いを停止することが市場を賑わせましたが、 仮想通貨に投資する環境すら整っていない国・人もまだまだいるはずです。

中期的には、今後こういった潜在的な投資家が仮想通貨に投資する環境が整い、 新たに資金が投入されることになれば、需要サイドが増えることになりますので仮想通貨の価格はどんどん上がっていくものと思います。

長期的投資のリスクは供給サイドにある

ビットコインをはじめとするビットコインの多くは潜在的な埋蔵量として、供給量の助言が決まっていますので、 国家が発行する通貨のように無尽蔵の供給が想定されるものではありません。

ハイパーインフレーションで有名なのはジンバブエですが、 国家が財政難からジンバブエドルの資金供給を増やした(どころの規模ではないですが、、)結果、毎年数万%のインフレに見舞われることになり、最終的には1米ドル=3京5000兆ジンバブエドルという、けた違いの為替レートにまで達しました。

今だと、1ビットコイン=約120万円くらいですが、仮にビットコイン側にハイパーインフレーションが起きたりすると、1ビットコイン=1円とかになってしまうわけです。

ただ実際には、先に書いたように供給量の上限が決まっているため、こういったことは構造的に起こり得ないのでその点は安心です。 むしろ日本円の方は日銀が2%のインフレ目標をもって金融政策を行っていますが、安定的なインフレ誘導は簡単なものではなく、 市場との信頼関係が崩れたときには一気に想定外のインフレが進むリスクも孕んでいます。

仮定の話ですがもしもそうなったときには、円以外の資産、つまり仮想通貨を含む外貨や実物資産(土地、金など)で持っていた方が有利になります。

ここまでで考えると、長期的にも仮想通貨投資が推奨できそうですが、私がリスクと考えるのは 「単一仮想通貨の発行量に上限があっても、新しい仮想通貨自体の発行に制限がない」という状況です。

これは投資先が無尽蔵に増えることに外ならず、実際に、最近はアルトコインが多様化してきていますし、 それが止まる誘因がないので、この傾向は今後も続くものと考えます。

現在でもアルトコインの選別が重要であることは多方面で言われますし、 実際、高騰する通貨とそうではない通貨が出始めています。

金融機関や自治体なども挙って仮想通貨の発行に動いていることも広い意味では資金の投資先が増えることになりますので、 仮想通貨全体の供給量には実質制限がなく、その意味で、仮想通貨全体としては大きなインフレが起きる余地があると考えます。

例えばビットコインとビットコインキャッシュの関係一つとっても、一人の投資家からしたら、本来は一定の投資予算をどう割り振るかというポートフォリオ選択の状況のはずです。

今は需要サイドも十分な盛り上がりを見せていますので、投資家にとっては新たな資金を拠出してビットコインキャッシュを追加で買うという選択肢が取りやすく、 これをニュースに新たに仮想通貨投資を始める投資家もまだまだいる状況ですので、マクロレベルで需要が勝っている状況だと思いますが、 昨今の分裂問題一つとっても、実は既に供給サイドの課題は現実のものとなりつつあるように感じています。

というわけで、仮想通貨投資は一刻も早く初めてブームのうちに投資を引き上げる、そんなスタンスが望ましいと考える今日この頃です。

最大の問題は、いつまでが「中期」でいつからが「長期」なのかが誰にもわからないということですけど。。。